コドモモ!

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仕事自体はとても楽しかった【新卒入社した会社が4か月でつぶれてクビになった話①】

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なんだかんだわけがわからないまま始まったお仕事でしたが、仕事自体はものすごく楽しかったです。

 

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同僚もいい人たちでおおむねなごやかだし。

 

 


この会社のコンセプトは「セレブ×ペット」

(ちょうど「セレブ」って言葉が流行った頃でした)

 

私の管理するショップでは、その「セレブ」向け高級ブランドペット用品を販売するのですが、商品はすでに社長自らがアメリカで買い付けてあり、在庫がオフィスの片隅に積み上げてある状態でした。

 

でも、そのチョイスが…

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正直ビミョー。

 

なんていうか、あらゆる面で「なんかズレてる」感がすごかったです(笑)

 

アクリルのネックレス(犬の、ですよ)が1万5千円だとか、超動きづらそうなショッキングピンクのフリフリドレスだとか…

色もザ!原色!蛍光色!みたいな。


実際アメリカの高級ブランドのものではあったようですが、外国製だけあって縫製も荒いし、バービーちゃんの飼い犬ならいいんでしょうけど、日本人の好みにはどうも…

 

当時すでにナチュラル指向な流行があってマクロビとかが入ってきていましたし、高所得層ほど天然自然回帰な空気があったんですよね。

ナチュラルカラーとか、アースカラーとか、そういう感じが流行ってきている頃です。

 

そこへもってきて、ブリトニー・スピアーズアンジェリーナ・ジョリーなんかの海外セレブのド派手な感じをそのまま持ち込んで「これがセレブだ!!」って、なんか違うんじゃないのかなあとは思っていました。


それにそもそも社長をはじめ私以外の社員全員、誰もペットを飼ったことがないっていう…。

 

思わず社長に「なんでペットでやろうと思ったんですか?」って聞いてみたんですよ。

そしたら

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 「だって、はやってるでしょ!ペット!!」

 

…何十年前の話をしているのか。

 

大丈夫かこの会社…。


まあ、そんな不安感はありつつも、仕事自体はすごくたのしかったんです。

 

突然、「実はYahoo!ショップにも出店準備してたんだよねー」とか言われて、「(元のショップサイトと)同じの作っといて」と丸投げされたり。

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(元のショップサイト作ったの、本社のプログラマさんなんですけど…)


ショップサイトでは「セレブのペット像」をイメージした雑誌の特集のような犬のファッションのページを作ってくれと言われてページのデザインから撮影用の小道具まで揃えたり。

写真なんか、本社が契約してるプロのカメラマンさんに撮ってもらってました!

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公開までいかなかったけど、けっこう素敵にできてたんだよなあ。


ほかにも本社の契約カメラマンさんのパシリをしたり、本社のパシリをしたり、本社の専属プログラマチームさんのパシリをしたり。

正直、どの時々で自分がどういうポジションで動いているのか全然わかってなかったです。

 

契約カメラマンさんのオフィスはなんか六本木ヒルズみたいな巨大タワーの中だし、プログラマさんのオフィスは億ションの一室だし…(億ションって死語か…)

 

エントランスに巨大な海水魚の水槽があったり、もちろん外廊下じゃなくて、床はふっかふかの絨毯でした…(室内は案外普通だった)

 

カメラマンさんのパシリでは電車の中吊り広告を作るアシスタントをしたり。

本社のパシリでは記者会見のコンパニオン(!?)をやらされそうになったり。

(キャラ的に無理だと判断されたのか結局しなかったけど)

 

普段まったく縁がない世界をかいま見ることができて、いちいち新鮮でした。

(社長はだいぶ恥ずかしかったかもしれない)

毎日何が起きるかわからないワクワクどきどきですwww(←ポジティブ)



それからそちらもお手伝いしていたのですが、私以外の人たちはペット特化ブログサイトを作っていました。

はてなライブドアブログみたいな本格的なものじゃなくて、文章も基本的に短文でちょっと画像が入れられて、タイムラインでほかの人の投稿がリアルタイムで見られたり、友達登録したり…

って、そう!

 

ちょうどツイッターのようなサービス!

(当時まだツイッターはなかったんで、これが完成してたらもしかしたらもしかしたかも…)

 

このサイトの企画会議やらデバック(バグや不具合などがないか確認する作業)やらをお手伝いしてたんですが、当時はこの「書いたものが蓄積されないブログ」っていうものの存在意義が全く理解できず。

けっこう批判的なことを言っていたと記憶しています。

 

だけど、ツイッターが流行ってからこっち当時のことがいまはとても申し訳なく…

他はほとんどハズしてたけど、これだけは社長に先見の明があったんだなあ!

 

そんなこんなでいろんな雑用の合間に自分の仕事をしていたという感じでもありました。

毎日新鮮で楽しくって、ルンルンで通っていたのですが、唯一つらかったこと。

それは満員電車。

 

朝8時半から朝礼なので7時前の電車に乗るんですが、この時間の小田急線…!!

はんぱないです。

大学時代は通学の電車がラッシュとは反対方向だったのでラッシュに巻き込まれた経験がありませんでした。

で、通勤ラッシュ初体験で

 

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これ。

 

私ね、背が低いんですよね。

通勤時の電車は男性が多いですし、もう四方八方カベ。

 

さらにそこにぎゅうぎゅうにつめこまれるもんだから、私のいるところ、どんどん酸素が薄くなるんです。

いやむしろ圧死するかと。

 

満員電車で圧死とか今まで一件もないんですかね??

だとしたら奇跡だと思います。

イヤ、冗談じゃなく。

 

あるときなんて、乗るときに押されてよろけたら、そのまま満員電車に封印されまして。

 

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実際にはバッグはおろか伸ばした自分の腕すら見えない状態です。

ほんとね、この状態からピクリとも動けないんですよ。

さらにおっさんたちの胸と背中で押しつぶされてまともに息もできないんですよ。

気分はもう始祖鳥!私このまま化石になれる!

 

スゴイね!あんな経験はたぶんあの時間の満員電車か、あとは富士山でも噴火して埋もれて化石になるときくらいしかできなんじゃないでしょうか。

すごい!

オンリーワンですよ!

一度は経験すると面白いですよ!(一度でいいけどね…)


次回、会社つぶれます…