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いじめられてる子を本当の意味で「かばう」にはどうすればよかったのか【サイコパスなクラスのハナシ19】

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↓この話の続きです

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ひとつ前のハナシは

 


いじめられていたじゅんこが今度はいじめをしようとこちらに持ち掛けていたことがきっかけで、今までじゅんこをいじめからかばってきたのは単なる自己満足にすぎなかった、むしろ害悪しかなかったのでは?ということに気づいたんです。


でも

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と小学生の私が申しておりますので、それだったら私はどうしたらよかったのか、ということを今の私が考えてみたいと思います。

 

 

 

 

まずは大人に訴える

 

基本的に今だったら「親に訴える」「教師に訴える」そして「大人が適切な対処をする」というのが一番だと思うんですよね。

 

子供と親と両方ときっちり話をして、暴力行為や窃盗、器物損壊に関しては訴えることも辞さないという態度でのぞむ。

それくらいやっていいと思うんですよ。


どうしてもあれだったら転校したっていい。

そんな場に長居しないというのが一番だと思う。


でも、当時はそんなことはできなかったわけです。

 

担任は最低ゲス野郎だったし、

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親も学校にクレームなんて子供が死ぬくらいのことがないとそうそうつけなかった。

時代的にもまだまだ子供の人権<<<世間体な時代だったと思いますしね…。

 


ただ正直今でも大人を頼れない状態にある子は全くいないわけではないと思っています。


モンペだなんだって言われてますが、今だって学校や同級生の親にクレーム入れるのは普通の人にはハードルが高いものです。

学校側だってまともな先生とも限らない。

 


子どもや生徒がどんなに痛くても苦しくても、親や教師は別に痛くもかゆくもないですからね…。

子供が我慢してくれれば自分はそれを維持できるんです。


残念ながら、そういう大人も、いますよ。

親教師に限らずね。


いじめ隠ぺいとか、あんなのほんと、表に出てないだけでいっぱいあると思いますよ。

子供が自殺さえしなきゃバレないわけですからね…。


(本当にもしものときは警察や児童相談所に駆け込んでいいんですよ。)

 


周りをシャットアウトしてはいけなかった


で、大人があてにならないとして、子供に何ができるかですが、私はいじめに巻き込まれたとき、周りの子みんなまとめて信用できなくなっちゃったんですよね。

 

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まあ、どうしてもそうなっちゃうんだよね…。


でも、正直みんなK子が大好きだからとかで言うこと聞いてるわけじゃないんですよ。

それもわかってた。

 (まあ、いじめ行為とそれにまつわる連帯が楽しくて加わってる子はいただろうけど)

 

 

だから、「いじめに加担しない子」を仲間に引き入れる努力をすべきだったんだと今では思います。


K子がいるからそれはできないと思ってたけど、それこそ学校の外で会うとか、K子の見えないところで人脈を維持しておいて、ほんのちょっとずつ、協力してもらえばよかった。

 

10%の手助けでもいいから頼る!

 

当時は100%味方になってくれなければみんな敵!くらいに思っていました。

こないだちょっと話してくれたのに今日は避けるの?もう誰も信用できない…!って。

 

でも、そうじゃないんだと思うんですよ。

 

心情的にはそうなっちゃうことは仕方ないことではあるんですが、何人かがちょっとずつ、声をかけたり無視しなかったりすれば。

たとえば10人が10%ずつ協力してくれれば、実はそれは100%にもなりうるんじゃないのかなって今は思うんですよね。


K子が怖くても、ひどいいじめを目の前で見るのは忍びなくて、10%なら協力してもいいという子、きっと当時もいたと思うんですよね…。

 

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たとえそのときだけだって、周りはそのことを見てる

 

 

3人目が入ったとき、流れが変わる

 

息子が不登校になったのも、息子の友達へのいじめがきっかけだったのですが

 


3人目が必要だったんです。


私みたいに二人で閉じこもってちゃダメだったんですよ。

いじめられてる子に、一人で味方に付いても、二人でいじめられるのがオチだった。


でも三人目がいたら、違っていたかもしれない。

(もちろん4人でも5人でも多ければ多いだけいいんだけど、それは難しい)


流れがかわるんです。

その3人目は、毎回同じじゃなくたっていいんです。


K子が変わらなくても、コバンザメたちにちょっとずつ罪悪感が生まれる。

やりづらくなる。

そこを狙うべきだったんだと思うんです。

 

そして、そうやって水面下で「ちょっとだけ協力」してくれる子を見つけるのは、きっと渦中のじゅんこでは難しかったでしょう。

 

爆心地のちょっとだけ外にいる私にしかできなかったんじゃないか。

それこそが、そのとき私がすべき仕事だったんだろうな、と今なら思います。

 

頼ることを覚えるべきだった


そう、それを邪魔してたのも「私がじゅんこを守っているんだ」というナルシシズムなんですよ。

 

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あと、プライド。

 

頭を下げるのが苦手でした。

誰かにお願いをするよりは、キツくても自分で全部やろうとしてしまうのは良くないクセです。


誰かに「お願い!」って言えるのも強さですよね。

 

もし断られたら?

そう考えたらあの切羽詰まってる状態では恐ろしくて他の子に声をかけることなんてできませんでした。

 

一度ボス女子K子に反抗してターゲットになっている身としては、これはK子にスリッパ投げつけるよりも勇気がいることでした。


私は本当はそういう強さを持つべきだったんだなあと今となっては思います。

 


まあ、結果論みたいなものですし、12歳の子供にそんなことやれというのも酷な話かなとも思うのですが、女子的権謀術数はそういう使い方だってできたはずなんだよなあと。

 

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ハイ、すいません…。

 

確かに難しいとは思うよ…

 

ひとりなら逃げてください。二人なら、仲間を探してもいいかもしれない

 

ただこれは、ふたりいたからこその考えです。

 

ひとりだったら、仲間を探して右往左往している間に心折れる可能性の方が高いと思います。

(見つかる可能性があるならやってみる価値はあると思うけど。

グループ単位の無視なら別のグループに入れてもらうとか。)

 

その場で解決策を探すより、その場ごと捨て去る方がいい場合もあります。

 

逃げたってその先になにがあるのか、ってのよく見かけますが、いろいろあります。

ほんと、道はいくらでもあります。

 

息子が不登校で、「このまま学校にいけなかった場合」をいくつもいくつもシミュレーションした私が言うんだから本当です。

 

ただもし、独りぼっちじゃなく、誰かと頼りあえる状況であるなら、他にもそういう子がいるかもしれないってことは頭の片隅にあってもいいのかも、とは思っています。

 

ひとりでもふたりでも、どちらにせよ、せっぱつまっているなら子供だけで抱え込んではいけないです。

大人を巻き込んでください。

 

 

 

そして大人は全力で巻き込まれてください。

 

見なかったことにすればそのときはその方が楽な気がするかもしれません。

でも「見なかったことにした記憶」は一生あなたの中に残ります。

 

……よね?

 


次くらいで終わりです。

 

それぞれのその後を書いていこうかと思います。

 

 

 

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