クラスの勢力図となぜボスの「取り巻き」になるのか問題【サイコパスなクラスのハナシ3】
今までの経緯は ↓↓こちら↓↓
うちのクラスはK子をボスとした構造でしたが、単純にヒエラルキーという感じでもありませんでした。
K子を中心とした、いくつも重なり合う円がある感じ。
K子が誰かターゲットを定めると、男子も一緒になってその子をいじめだすので男子も入っています。
「 とりまき」グループの子たちは基本的にK子といつも一緒にいます。
「仲良し」グループの子たちはわりと誰とでも仲がいいですが、その円の中に仲良しの子がいることが多いです。
「大人しい子」グループは基本的にK子と取り巻きたちに関わらないようにしています。
嫌われっ子は常に相手の神経を逆なでするような発言が多く、攻撃的なので常にみんなから遠巻きにされています。
(よく考えたらK子も似たタイプなんだけどな…やり方かな…)
でですよ、いつもいじめ(シカト)のターゲットになるのは、どのグループの子だと思います?
正解は、
こう。
だいたいいつも取り巻きの中で誰かがターゲットされる。
理由は
・普段から「K子の言うことには逆らわない子」という印象があるので、断ったときの反感が大きい
・不在であることが目立つのでその子がいないと悪口の的になりやすくなる
・常に近くにいるので悪口のネタがありまくる
・他の取り巻きも(K子に追従して)その子に無視されたり嫌なことを言われたりしたことがあるので元々反感がある
といったところでしょうか。
いつもK子に追従してるのにいいとこなしですよね。
ハッキリ言って、K子も別に取り巻きの子たちが好きなわけじゃないんですよ。
K子が「好き」なのは「仲良し」グループの子たち。
このグループの子には愛想がよくて、何かを譲ったりモノを与えようとすることもありました。
取り巻きの子への態度は基本、乱雑です。
もちろん取り巻きグループの子もK子が好きなわけではありません。
それなのになんでつるんでるの!?って感じなんですが、それがやっかいなところで。
いったんべったりになったら、離れたとき確実に悪口のネタになるからなんですよ…。
この子たちはできる限り「自分がいないところで話題になる」可能性を作りたくないわけです。
だから、べったりK子と一緒にいるしかない。
アリ地獄かっていうね。
ここに巻き込まれたら終わり。
ただですね、シカトのターゲットになるのは別に「取り巻き」グループの子だけじゃないんですね。
「大人しい子」グループの子がターゲットになると「取り巻き」グループは安心して一致団結できるので、期間も伸びればやり方も意地汚くなるし、「仲良し」グループの子がターゲットになることもまれにありました。
唯一その心配がないのは、K子だけ。
ほんとね、みんなで一斉にK子を無視したらいいんじゃないのって正直思ってましたけど、それはなぜか不可能なんですよね。
みんなK子が怖いんです。
確かにK子は体も大きくて頭も口も回ったけど、しょせん小学生女子一匹。
みんなでかかったらやっつけられないことなんかなかったと思うんですが、みんなそれだけはできないって言うんですよね…。
(まあ、私は企んだから聞いたんだけど)
明らかにいじめの言い出しっぺはK子であり、K子を中心に波紋のように広がっていくし、それを誰もがわかっているのですが、実際に手を下すのはK子(だけ)ではなく周りの子のことが多いんです。
周りを煽ってやらせるというか。
だから首謀者としてはっきり名指しするのも難しい感じ…。
だから取り巻きの子たちもそうでない子たちも、K子が信頼できないのはもちろんですが、今までシカトされたりしたりしてきてその可能性に心底おびえてるのもあるし、そのことに賛同した周りのことも信頼できないんですよね。
「みんなでやろうっていっても裏切られるかもしれない」って思ってる…。
だれもがだれもを信頼できない。
そして、意図してじゃないんだろうけど、そういう状況をK子はものすごくうまく演出するんです。
「北九州殺人事件」の話をみたときにね、思ったんですよ。
ああ、きっとこういうことだったんだろうなあって。
※北九州殺人事件…親族や友人関係の子供を含めた複数人を監禁し、被害者に互いに殺し合いから遺体処理までをさせた事件。虐待と相互不信をあおり、犯人はほとんど手を下さず7人もの人の命を奪った。えぐい。
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