平成0年代のいじめ事情はまさに「聲の形」の世界【サイコパスなクラスのハナシ9】
この2か月、書きたいことが増えた上に時間がなくてずっとほっぽってしまいましたが、唐突に続きを書いていきたいと思います!
覚えていらっしゃる方はいるのだろうか…いじめの話です。
この話の続きです。
5年生時点ではそうでもなかったいじめも六年生になって本格的になっていきました。
まずは「シカト」という概念を完成させた隣のクラスのミカちゃん。
この「フル無視」「まったくいないように扱う」というのは当時、新しかったですね。
すごい演技力ですよね…。
いや、感心するところじゃないんだけど…。
正直この子は相手の注意を自分に向けさせる(罪悪感を植え付ける)ためだけにしょっちゅう突然シカトしたり、ウソをついたりするような感じで、周りからも「なんなのあいつ」と言われていた子なのですが、実はこの子も塾が一緒。
で、この手法は使える!!となったのが
ボス女子K子。
ああ、当然の帰結です…。
でもこのときはこう言われてちょっとホッとしたというか、うれしかったんですよね。
やっぱり傷つくし。
こういうところがうまいから、K子はボス女子だったのかも…。
このあとずっと(中学まで)、これが「いじめスタンダード」のひとつになっていきました。
さらに「モノを壊す/捨てる」や「机や黒板に落書き」なんていうのも加わって
ターゲットになると即こうなるっていう。
昨年映画になって有名になった「聲の形」。
あれそのもの。
あのマンガ、「あーあったあった!こうだったよね~!」というのと、「いじめが残酷すぎてリアリティがない」って意見と割れてましたが、あるんですよ。
あんなもんですよ、マジで。
「リアリティがない」と言っていた人がうらやましいです…。
被害者の子が耳が悪かったりとかなりシビアな内容で、「みんな仲良くなりましたヨカッタヨカッタ」的なおためごかしがほとんどないところが素晴らしい。
名作です。
ひどいいじめの描写は一巻だけで、メインはいじめ被害者と加害者の子たちのその後の物語です。
マンガでは、いじめ加害者の子が次は被害者になり深く反省する流れなのですが、実際そうはなかなかならないんですよね…。(いろんな意味で)
さらにこの頃になってくると「家柄」とかその子の出自での格みたいな概念が子供たちの間でも生まれてきて、さらに担任がアレなもんで
なんですか、差別とか妬み嫉みとかいろいろと汚い感情を煮詰めたみたいなクラスになってゆきました。
暴力こそなかったものの
給食になにかいれるということこそありませんでしたが、「事故で」スープをぶっかけられるとか、ブドウパンのブドウをなげつけられるとか。
机と椅子がチョークの粉まみれで廊下に放りだされていて荷物が散乱してるとか。
そういう日常ですね…。
そして
いじめられてる子にもプライドがあります。
声をかけることで余計に傷つけてしまうことも…
正直どうしたらいいかわからない。
そして当時「偽善者」ってすごく恐ろしい言葉だったんですよねぇ…
今なら「はあ?じゃあアンタは完全に悪者じゃん」と秒で言い返せるんですが、当時はそんなことできなかった。
(そういうポイントつくのがK子はものすごくうまいんだよなあ…)
そんな中、6年の後半にターゲットになったのが
この頃、私とこのじゅんこともう一人の子の三人で、当時まだ人気がなかったSAMPのファン仲間だったんです。
めっちゃ仲良かったかと言われると…まあ、そこまででもなかったような気がするのですが…
でも仲間意識みたいなものはあって、その子が
こうなっているのは見ていられなかった…
それと、なんかもう、いろいろと限界だったのかも…。
もういっそK子が一番してほしくなさそうなことをやってやろう、という復讐めいた気持ちもあったような気がします。
そんなこんなで、火の粉を自らかぶりに行くことになったのです…。
つぎのおハナシは
SAMPファンだったからいじめられ側についてみることにした【サイコパスなクラスのハナシ10】 - コドモモ!
サイコパスな担任Hのハナシ③~セクハラ
「シカトされる」って具体的にどういうこと?~傍観者のキモチ【サイコパスなクラスのハナシ4】
いじめられっ子をかば…ったわけではないと思うというハナシ【不登校にっき74】