転校生を経験したハナシ
小学校4年生から5年生に上がるときに、千葉から神奈川へ引っ越して「転校生」をやりました。
理由は両親の別居。
父は元の家に残って、私と母が家を出ました。
などという暗~い状況ですが、私はそんなこと全く気付いていませんでしたw
両親の仲が悪いのはうすうす感じていましたし、よく考えたら不自然なことだらけで、10歳といえど気づいてもおかしくなかったと思うんですが。
そんなことより母の情緒不安定に巻き込まれるのがめんどうで仕方なくて、それ以外は本当に、興味がなかったのです。
父と離れて暮らすことにも全く抵抗なかったし、気にも留めていませんでした。
ただ、これを機に反省したのか父がやたら母の機嫌を取るようになり(週末はうちに来てた)、結局復縁するんですけどね。
仲悪いのはそのままでしたが。
そして、私はクラスメイトや近所の子と離れられるというのがうれしくてしかたなかったw
一応空気読んで神妙な顔はしておきましたが、心の中はウキウキw
とはいえ初めての転校は緊張しました。
初日の始業式は同じ登校班になる子と一緒に登校。
そのあと職員室に隔離されました。
同じ日に転校してきた子がいてすごく心強かったけど、この子とは別のクラス。
とても美人で大人っぽくて、お姉さんみたいな感じのいい子でした。
普通転校生といったら
これ。
これやるでしょ?普通。
でも私、配られたクラスの担任も新しく着任した先生だから(?)という理由でやらなかったんですよ。
このときの担任Hが私の知ってる中で一番の最低最悪な教師なのですが
それはまた別の話…
担任もまた「紹介される」側であったので私は担当の先生から
「クラス替えでみんな新しいメンバーだし、気づかれないわよ。
このままクラスに行ってまざっちゃって。」
と言われ、バカ素直な私はそれに従ったわけですよ。
指定された教室に行って、適当な席に座っていました。
きっとそのうちなんとなくみんなで自己紹介が始まって、私は「あ、実は私、今日転校してきたの」なんて…
全然知らない子供たちの前であいさつさせられるのかと思っておびえていた私は「ラッキー!」くらいに思っていました。
って。
なわけあるか。
みんな遠巻きにして騒然としていたそうです(後から聞いた)。
そりゃそうだわ。もう5年生だもんね…。
そんななか最初に話しかけてくれたのは登校班のメグと
K子。
K子に関しては、はじめは普通になつこくって楽しい子だなと思ったのですが、実はかなり早い段階から危険なニオイがしていました。
この子、いわゆるクラスのボスだったんですね。
登校班のメグは定期的にこの子にいじめられつつ子分をやってるという…いわゆる腰ぎんちゃく。
さらにどうも待機していた部屋の窓から同じ日に転校してきた「なっちゃん」を見かけた子がうわさを広めていたらしいんですよね。
「今回の転校生めっちゃ可愛い子だぞ!!」
……誤解です…それ、なっちゃんです……
小学生って、まだ確固たる美意識が出来上がってないんでしょうね…。
だから先に聞いた情報が実際に見た情報を塗り替えたようで…
「噂の転校生がうちのクラスに来た」というのを味わいたかったのもあったんでしょう。
たしかになっちゃんはすごい美人だったけど…。
そんなわけで、「転校生」にいろいろよくわからない下駄をはいた上でのスタートになりました。
けれど「転校生」にさらに「噂の」とついて妙な付加価値を取り付けられた私は、新しいアクセサリーのようなもの。
ようするに私はこのクラスの権謀術数の道具として水面下での奪い合いの的にされていたようです。
そうじを一人押し付けられたり、無理やり遊ぶ約束を取り付けられたり、おもちゃをたかられたり…
マウンティング祭りすぎて大嫌いだった前の学校のクラスメイトと離れて喜んでたのも束の間、さらに殺伐した世界に放り込まれたんだってことに気づくのにたいして時間はかかりませんでした。
というわけでしばらく私の怨念昇華日記になると思います。
最悪な担任と壮絶だったいじめの話。
よろしくお付き合いください。
つぎのおハナシは
サイコパスな担任Hのハナシ①~片鱗がみえたとき - コドモモ!