一度もいじめのターゲットにならない子【サイコパスなクラスのハナシ７】

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こんな殺伐としたクラスで、だれもが一度はシカトのターゲットになっていましたが、一度もシカトされなかった子がいました。

その一人が、この子

うーちぃ。

彼女はですね、超成績優秀な優等生でした。

（私と違って）根っからホンモノの優等生ｗ

勉強もスポーツも万能で、成績は常にオール５で当たり前。

習字を出せば金賞。

運動会ではリレーの選手。

リンゴの皮むきでもクラス最長記録。

こういう子って真っ先に標的にされそうなものですが、この子は別格扱いでした。

結果的にターゲットにならなかったとかじゃなくて、最初からその対象から除外されてる感じ。

やっぱり学校っていう檻の中で「勉強ができる」っていうのはアドバンテージです。

ただ、「他の追随を許さないほど圧倒的にできる」必要があるけど…。

 「こいつには絶対的にかなうわけがない」ってなるともう、やっかみの対象からも外れ、同じクラスメイトっていう感覚さえ薄くなっていくというか。

「みんなのお姉さん」みたいな扱いだったように思います。

小さいころからそうだから、もうずっと前から「あの子は別格の優等生だから不可侵」みたいなイメージが出来上がっていたんでしょうね。

学級委員に立候補したりなんかするとたいてい（自分はやりたくないくせにｗ）「あいつでしゃばりだよね、目立ちたがりウザイｗ」なーんて陰口言われるのに、

それがうーちぃだったら「そうだよね、うーちぃだもんね」ってなるとかね。

シカトのターゲットの子を助けても、うーちぃなら嫌味を言われたりターゲットになったりもしない。

グループとしてはおとなしいグループの子でした。

でも基本誰かとつるんでいることはあまりなく、担任Hへのいやがらせ

にも参加せず（「そんなことしてなんになるの？」と言った子ですねｗ）。

感情に左右されることがほとんどなく、ドライ。

孤高という感じでひょうひょうとしててカッコよかったです。

で、私はこの子がすごく好きでｗ

うーちぃが持ってくる中学入試の問題集の難問を二人で頭寄せ合って休み時間（と授業中ｗ）ずっと考えているのとか、ものすごく楽しかった！

もちろんうーちぃのほうが全然できるので、教えてもらうことの方が多いんですがｗ

教室で勉強なんかしてたらさんざん嫌味いわれて邪魔されるけど（なんのための学校だと…）、うーちぃといればあまりそういうモノに振り回されずにすんだんですよね。

（あとで嫌味言われたりはあったけど）

ふたりで頭寄せ合ってもわからなくて、何時間も考えて、お互い途中まで考えたことも教えあって、

そして解けた時の感動といったら！ｗ

このときはじめて「勉強っておもしろい！」って思った気がします。

この経験は大きかった。

たぶん、そういう意味で「話が合う」相手というのがお互いに初めてだったんだと思うんですよね。

ほんといろいろひどいクラスだったけど、彼女はその中でも台風の目というか、オアシスみたいな存在でした。

 
そんなわけで、つるむということはほとんどなかったけれど、うーちぃとは仲が良かったんです。

仲いいというか、尊敬してた。

そしてうらやましかった。

そうやって孤高でいられる強さが。

そうやって孤高を許されるその地位が。

あんなふうでいたいのになってずっと思ってた。

だからそんなうーちぃの家に遊びに行ったあるとき

たぶん、だいぶ弱ってたんですよね、このとき。

K子とか取り巻きとか担任Hとか…

でもうーちぃは

そういえば、うーちぃが自分の気持ちを話すことってあまりなかった。

そんな風に思ってたんだって、衝撃でした。

たしかに面倒な人間関係に巻き込まれない、ということはそもそも人間関係が希薄であるともいえないこともないです。

人それぞれ、いろんな悩みがあるんだなあ、と思ったんですよね。

うらやましいな、あんな風になりたいな、と思うような人でもそれはそれでつらいんだなって。

でもそれでもやっぱり、うーちぃはかっこいいなと私は思うんです。

つぎのおハナシは

なぜかK子と一緒の塾に通うことになった【サイコパスなクラスのハナシ８】 - コドモモ！

サイコパスな担任Hのハナシ⑤～先生に訴えてもムダだった

クラスの勢力図となぜボスの「取り巻き」になるのか問題【サイコパスなクラスのハナシ３】

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