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上野の森美術館「怖い絵展」初日に子供と二人で行ってきましたレポ

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【2017年12月17日に終了しました】

 

 

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上野の森美術館で昨日(10月7日)から開催中の「怖い絵展」見てきました!


「背景を知ると恐ろしい絵」や「不気味な絵画」は、以前バラエティ番組の「世界一受けたい授業」などで取り上げられていて、怪談好きな息子(小5)がかなり食いついていたんですよね。

 

今回も「こういうのやるらしいけど見たい?」って聞いたら「見たい見たい!行きたい!!」ってなったので、無謀にも初日に行くことに。

 

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前回アルチンボルド展が面白かったのもあって

 

 

息子の美術館へのハードルがだいぶ下がって興味が出てきてくれたのがうれしいです!

 

そんな「怖い絵展」はどんな感じの展示会なのかをレポします!

 

 

 

 

特別展の初日ってやっぱり混んでるの?

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けっこう混んでました。

(手前も行列です)


でも開館20分前くらいに行って、入るのに(開館してから)20~30分くらい並んだ程度だったので、めっちゃ長蛇の列!!というほどでもなかったのかな?

 

前売り券も買わずに行ったのでそれも敗因でした…。

(でもチケットの行列は大したことなかったです)


ただ、多少入場を制限しているといっても中もだいぶ混雑していましたので、小さい子が見るには相当厳しいなと思いました。

実際小さい子はほとんどいなかったですね。


どの絵もちょっと並んでいないと前まで行って見られない感じ。

タイミングと場所によってはどこに絵があるんだ…みたいな感じになっているところも。

(小さめの絵も多いので)


子供は小学生くらいの子がちらほら、という感じで、そこは「アルチンボルド展」とはだいぶお客さんの層が違うな、と感じました。

 

もうしばらくすれば、この人出は多少落ち着いてくるかもしれないですね。

 

どのくらいの年齢からなら見せてもよさそう?


今回の展示テーマはグロではないみたい


ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」

 

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のような、あからさまなグロテスクな作品はあまりなかったので、「あんまりグロいもの見せたくないんだけど…」という心配はいらないかな、と思います。


若干エロティシズムがテーマのものがあるので、そこは個々に判断を


ホラーとエロとは(なぜか)切っても切れない関係にありまして、娼婦だとか行為を強要している場面だとかもちょいちょいあります。

 

そこが理解できていなくても十分楽しめる内容かとは思いますが、人によっては説明に困ったり刺激が強すぎると感じたりすることもあるかな、と思いました。

 

小学校中学年~高学年くらいからがおすすめ


また、そんなに小難しい話はないのですが、歴史的背景(宗教とか神話とか)が多少は理解できないとなんで怖いのか分からないという部分もあるので、小学校中学年~高学年からのほうが楽しめる内容かなと思います。

 

 

こちらの本は「怖い絵展」にフォーカスした解説本なので、行く前に予習していくのもいいと思います。

 

内容も絵も多いので読みやすいです。

 

お子さんに解説しながら絵を見たら、尊敬してもらえるかも!?


「怖い絵」っていうけど、どう「怖い」の?


隠された闇を見つけたときの、ゾッとするような怖さ


「我が子を食らうサトゥルヌス」もあるのかな?と思って行ったのでけっこう意外だったのですが、あからさまにグロい、ぱっと見あからさまに怖い、という作品は少なかったです。

(「我が子を食らうサトゥルヌス」もなかったです)

 

逆にそういうもの見たさで行くと拍子抜けするんじゃないかと思います^^;


今回の展示テーマは「見た目は華やかだったり、ふつうの絵だったりするのに、よくよく見たら(状況的に)グロテスク」という「怖さ」にフォーカスが当たっている印象でした。

 

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「美しい女性が盃を掲げてる絵だけど、じつはこの盃の酒は飲むとブタになっちゃう薬(?)で、よく見ると女性の足元にはブタの死骸が転がってる」

 

だとか、

 

切り裂きジャックのいた部屋」

 

だとか

 

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ポスターなどに使われている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」もまさにそう。

 

この少女は王族に産まれたばっかりに王位継承争いに巻き込まれ、9日間王位についただけで、たった16歳で処刑されてしまいます。

その処刑の場面が、この絵なのです。

 

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政略結婚ではありましたが、指には婚約指輪が光っています。

白い衣装は潔白と清純さ、そしてウエディングドレスの暗喩。

ジェーンが目隠しされて手探りして探しているのは自分の首を切るための処刑台です。

 

背後にいる処刑人はオノとともにナイフを装備。

これはオノで切れなかったときに首をかききるためのナイフです。

当時の「処刑」の残虐さが垣間見えます…。

 

この絵は壁一面!というくらい大きな絵画で、質感も生々しくて迫力がものすごかったです。

 

おそろしく、禍々しく、胸が詰まるような絵ですが、まるでその場の空気感まで再現するような本当に素晴らしい作品なので、ぜひ一度本物を見てみてください。

 


「どうして。」


「怖い絵展」のテーマはサブタイトル「その闇を知ったとき、名画は違う顔を見せる」の通り!という感じでした!


キャッチコピーの「どうして。」もそうですが、ほんとこの添えられたコピーがものすごくいい。

 

怖い、恐ろしい、とかではなくて、「どうして。」

その理不尽さとどうしようもないやるせなさ。


そんな感じの「怖さ」の展覧会でした。

 

 

 

吉田羊さんがナレーションを担当する音声ガイドがオススメ!


この展覧会は「解説を読むことで、絵の中の『怖さ』が浮き上がってくる」という側面がとても強いので、解説をちゃんと読むことが前提になっています。

 

でも混んでいたら解説のパネルまでたどり着くのも大変なので、今回は音声ガイドは必須だと思います。


しかも、ナレーションは吉田羊さん


もちろんすべての絵の解説を網羅しているわけではないのですが、説明も工夫をこらしてあるし、解説自体もとても面白いのでオススメです!


小学生男子でもとても楽しめたようで(子供用の解説はありません)

 

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イアホンつけるのが嫌いな息子も今回ばかりは借りておいて本当に良かった!と言っていました!


混雑している絵画展で子供が集中力を保つのは至難の業ですよね。

「なんか人だかりで全然見えないし、もういいや」ってなりがち…。


でも今回はこの音声案内のおかげでほとんどの絵を一生懸命まんべんなく見てこれたみたいです!

(混んでて途中ではぐれました;;)


そもそも大人用なのでもちろん大人にもオススメです!

 

開催情報(会期や場所、値段など)

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開催地:

JR上野駅から徒歩3分ほどの上野の森美術館


JR上野駅を公園口から出て、信号渡ったら左です。

道を進むとポスターで表示があるのでわかりやすいと思います。

 


会期:

2017年10月7日(土)~12月17日(日)

会期中無休です。


開館時間:

午前10時~午後5時

午後は混むのであさイチで行くのがオススメ。


入場料:

大人1600円(1400円)、大学生・高校生1200円(1000円)、中学生・小学生600円(500円)

※()内は前売り券の値段です。

 

美術館を見た後はアメ横探検が

おすすめです!

 

ケバブやエッグちゃんなど、B級グルメの食べ歩きがたのしい!

 

行くならどのタイミング?

 

この「怖い絵展」は東京の前は兵庫で開催されていたもので、兵庫のときも休日はかなり混雑したそうなので、初日じゃなくてもできるなら平日の昼間を狙った方がいいかなという感じです。


会期も12月までと長いので、そんなに焦って見に行かなくて大丈夫。

ある程度時間があいて、人出が落ち着いてから行くのがいいのかもしれないですね。


参観日やイベントの振り替えなんかをうまく活用できるとより楽しめると思います!


私たちも12月くらいにもう一回行こうと思ってますw

 

 

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