いじめられっ子をかば…ったわけではないと思うというハナシ【不登校にっき74】
息子の話を私の幼馴染に相談しているとき、こんなことを言われたことがありました。
そうなんですよね。
それが普通の生存戦略ですよね…
でもね、息子の場合はたぶん…そういうんじゃないと思うんですよね…。
もし「いじめられてるヒロキをかばうんだ」という使命感というか、正義感からしていたなら、不登校はなかったんじゃないかなと思うんです。
(それはそれで危険だったりするんですが…)
というのは私にそういう経験があるからで…
いじめられてる子をかばうと自分も人権はく奪の憂き目にあうわけですが、そこで自分を支えるのは「この子を守るんだ」という使命感なんです。
もちろん、いじめられてる子が好きだからとかそういう理由もあるけど、いっちゃえばナルシシズムなんです。
いや、本当にきついときはそれしか支えがないんですよ…。
100%誰かのためにがんばるなんて無理です。
だから、いじめられてる子が学校に来ている限りは学校に行きます。
だって自分を支えるにはそれしかないから。
ぶっちゃけそれって依存なんですけどね…。
でもそういう中毒が効いてるうちは、学校には行きます。
(心配なのはある日突然プツンと来てフライハイって可能性があることです…)
それがいいか悪いかは全く別の問題として、「いじめられっ子をかばう子」のメンタリティってそうなると思うんですよね…。
その点、息子はわけもわからず渦中に飛び込んだら被弾して、理由もわからず痛みにのたうっていると、そんな印象でした。
実は息子の幼稚園の時からの大親友がアスペルガー(とは今言わないんですが)で、息子はその変わったところのある友達が大好きで。(今でも親友)
幼稚園もすごくきめ細かにみてくれる園で、その親友の子がその特性のせいで排斥されたりいじめられたりということがなかったんです。
息子の方も「そういうもんだ」と思っていたというか…
だから、その人の個性の凸凹のせいでいじめられるとか、人権が認められない的な扱いになる可能性が想像できていなかったみたいでした。
ほんとうにわかってないのか、見ようとしないのか…。
少なくともわかった上での覚悟みたいなものは全然なかったみたいでした。
だからこそ、そういうことを目のあたりにしてショックだったんだと思うんですけどね。
正直最初に息子からヒロキの話を聞いたときから波乱の予感はしていました。
「その子といたらあんたもイジメられちゃうんじゃないの」とは思ったんですよね。
思ったけど、口に出しませんでした。
それはもう、息子が体感して覚えていくことかなと…。
そのおかげで本当にいろいろあったけど、私はそれでよかったと思ってます。
ほんっと1年間大変だったけど、これはこれで、息子にとっても私にとってもいい経験だったなと。
むしろ反抗期前で親のかかわりを拒絶する前に起きてくれたことを感謝すべきなんだと思っています。
一生こういう問題を避けて通るなんて、無理ですもんね…。
つぎのおハナシは
祝!四年生終了!と息子から私への通信簿【不登校にっき75】 - コドモモ!
いじめられっ子ヒロキのハナシ1【不登校にっき13】
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