学校にクレームを入れることのリアル【不登校にっき76】
今まで実に70回以上にわたって不登校(ぎみ?)になった息子と私、そしてその周辺事情について書いてきました。
毎日来て下さる方、コメント下さる方、星いただいたりはてブしていただいたり、本当に心強かったです。
本当にありがとうございました!
(後日談としてまだちょっと続く予定です)
おそらく中には「なんで教育委員会に行かないんだ、あの担任をさっさと辞めさせないんだ!」と思っている方もいらっしゃるかと思います^^;
なにグダグダやってんだよ!って。
わかります。
でも実は私自身、この一連の記事をあげるまで、「これが本当にそこまで怒るべきことなのかどうか」確信はありませんでした。
「なんだ?この担任おかしいでしょ」という反応を見てようやく「あ、やっぱりそうだよね」という…。
そのへんも絡めて、学校側の問題にどう向き合っていくかということを書いてみたいと思います。
- クレーマーやモンペになるのってハードル高い
- 教育委員会って万能じゃないんですよ…
- 連絡網ってどうにかして復活できないのかな
- 学校にクレームを入れるときに絶対に守るべきこと
- 動くならできる限り早く動きだすのがカギ
クレーマーやモンペになるのってハードル高い
いや、私自身はかなり怒ってはいましたし、おかしい、どうにかしてほしいと思ってもいました。
相談してた人たちもみんな一様に怒り、あきれ、改善すべきだと言っていました。
でも他人(担任や学校)にそれをぶつけたり要求したりすることがどこまで正当なのか?
そこはずっと悩んでいました。
正直ブログにも「こんなことで文句言うとかwモンペ乙www」くらいの反応はくるんじゃないのかなあと思ってた。(2ちゃんか)
自分の側を変えるのは比較的容易でも、相手の側に「変えてほしい」と言うのはひたすらにハードルが高いと感じます。
相談するにしても担任の上司=身内ですしね…。
今回の場合は最終的には相性やらそんな問題じゃなく、よそんちの子がこの担任のクラスになるのすら心配なレベルだったので、早い段階で本気でつぶしにかかるべきだったと後悔してます。
でもそこまで確信を得るって時間と労力がいるんですよね…。
私がその確信を持てたころには、もうこの学年は残り2か月を切っていました。
子供が言ったことが客観的に見て適当(本来の意味で)かどうかはなかなか判断が難しいですからね…。
何かあるたびによその子やお母さんに聞き込みのようなことをしていましたし、ずっと本当にそれでいいのか?自問自答でした。
でも周りのお母さんの中には教育委員会に行った方もいらっしゃいました。
教育委員会って万能じゃないんですよ…
教育委員会も地域によってさまざまですが、教育委員会に言ってすぐどうにかなるケースはまれだと思います。
教育委員会に通報、というコメントもいただいたのですが、数人の親がクレームを入れるだけでは、校長にその報告が入ってそれで終わりです。
指導が入るとしても管理職に対してだしね。
そもそも公立の教員がクビになるようなことって犯罪レベルじゃないとそうそうないですし、評定が下がるということはあるでしょうが、実際そんなにたいした痛手じゃないんじゃないですかね。
もちろん担任が学級崩壊させて飛ばされたり(それでも飛ばされるだけ)、暴言がひどすぎて学年途中で担任が変わるようなケースもあるにはありました。
でもそういうのは親が1学期から管理職にクレームを入れ続け、クラスのほとんどの親が自主的に集まって何度も担任を糾弾するような事態まで行ってやっとという感じ。
数の力で押し切らないと無理。
だから、担任が一人の子をスケープゴートにしていじめてる場合とかは難しいです。
複数の子に体罰があるとか、みんなにまんべんなく暴言を振りまいてるとかの方がどうにかなりやすい。
あと学級崩壊ね。
剣道の先生も教育長に話してくれてはいましたが、
うちの場合は残り日数と親同士の連携具合を見ても、何か対策をしてもらうにはもう難しかったんですよね。
これには連絡網がなくなったことも大きかった気がする…。
連絡網ってどうにかして復活できないのかな
クラスの他の子のお母さんに連絡とるには、
参観日に声をかけるか(来てなかったら無理)、
子供に連絡先を渡させる(不確実だしあらぬ疑いかけられるリスクも)、
担任に事情を話して連絡先を聞く(今回のケースでは無理)
しかない。
生活習慣病検査再検査の子をバラした件でも、よっぽど該当の子の親と話そうかと思いましたが、上記のどれも難しくて無理でした。
普段から親同士の連絡先の交換などは必要なんじゃないかとほんとこの2年間通して思ったんですよね…。
実際担任が下りたり飛んだケースは、学校統廃合の関係で、地元のつながりの強い、もともとほとんどの人が連絡先がわかるレベルの知り合い同士の学年でした。
もちろんそうやって距離が近くなることで発生するめんどくささは私も正直あまり好きじゃないんですが^^;、親同士が連携とれないと手の打ちようがない場合があることも確かで。
万が一子供がいじめられているとか理不尽な状況にあるときに、頼りになるのは周りからの情報提供なんですよね…。
プライバシー問題とかいろいろあるのもわからなくはないのですが、全員じゃなくてもいいので、何かあったときにお互いに連絡がとれる手段がないと自衛できないと感じました。
悩ましいです。
学校親掲示板みたいなの作って、実名制で書くとか…
また別の問題が起こりそうではあるけど^^;
学校にクレームを入れるときに絶対に守るべきこと
これは役員をやっていても感じたのですが、学校ってものすごいタテ社会なんですよね。
私自身があまり社会経験がないこともあるのかもしれませんが、衝撃だったのは保護者向けに先生を紹介するプリントを(PTA役員で)作ったときに、その並び順や構成に担当の先生がかなり強く介入してきたことでした。
プリントを見る側の親から見て見やすいならびにしたかったのですが、「この順番(階級序列順)じゃなきゃ絶対ダメ。そうじゃないと認めない。」って……。
ふだんリベラルな感じの先生の豹変にちょっとびっくりしました。
よくよく見ているとこの序列意識ってすごく大事らしく、上も下から上がってきた案件じゃないと受け取りません。
下も、聞いてない案件が上から降ってくるとヘソを曲げます。
曲げます。(二回言ったw)
具体的には、まずムダだと思っても
担任>学年主任>教務主任や教頭、校長
という手順を踏む。
そのあとに教育委員会です。
本気でその問題をどうにかしたいなら、この順序は鉄則だと思います。
ここのどこかをすっとばして教育委員会に行っても、
教育委員会「聞いてる?」
校長「聞いてない」
教育委員会「じゃ、そういうことだから対処よろしく」
で終了。
結局教育委員会だって学校の身内なんですよ…。
校長まで行ったけどダメでしたっていう実績がないと動きません(あっても動かないことも…)。
さらには田舎だと特に校長と市町村長や教育委員会がズブズブというケースもあってですね…(うちがそう…)
そうなるとさらに市の教育委員会からの県教育委員会まで行かないとどうしようもないっていうね…。
そしてどれも一回相談に行ったくらいでは口頭注意で終わりますから…
それでもどうにもならなかった、と何度も相談に行ってはじめて対処されます。
とにかく時間がかかります。
通報一発ハイ逮捕!みたいなことは、本当によほどのことがないとないんですよねえ…。
(よほどのことがあってもないんじゃないかなあ…)
動くならできる限り早く動きだすのがカギ
私が「これは担任が教師やっちゃいけない人種だったんだ」ってことに気が付いたときにはもう年が明けて1月も終わりになっていました。
これじゃ遅いんですよね…
確信が持てたのがせめて9月や10月であったら、もっと違う手が打てたと思っています。
管理職に言うのにしても、言ってから少し待ってみて、変わっていない(ダメだった)という実績(?)がとれるということが複数回あってやっと次にいけるわけです。
とにかく時間がかかるんです。
ちなみに私が知っている学期途中で交替した(センターに長期出張?という形になっていた)先生は、親が団結して動き出したのが5月で、担任交替が9月末でした。
これが動き出したのが二学期以降だと「あと1、2か月なんだから我慢して」とか「あと3学期だけだからそのあとどうにかします」ってことになってしまう。
私たち大人には「たかが1、2か月」でも子供たちには永遠のように感じる時間だったりするんですよね…
なので、おかしいなと思ったらできる限り早く動き出した方がいいです。
気になることはすぐ担任に確認するとか。
担任や学年主任に言うだけで改善するものも実際多いと思いますしね。
もし教育委員会まで行くことになったとしても、担任や学年主任への相談部分がクリアできてないと次に進むのにもすごく時間がかかっちゃいますしね。
私は動き出しが遅すぎたのを後悔してます。
まあ一方でこういう
モンスターも身近にいたりするんで、難しいなーと思ったりもするんですが…。
でもこういうのと同じだと思われたくない!……というのも実は親のプライドだったりして…
そんなの守るために子供を犠牲にするのか?という葛藤も芽生えたりして…
そういう思考がグルグルまわっちゃうところが本当に難しいと思った一年でした。
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