親が学校側に対して動いていることを子供に言うかどうか問題【不登校にっき番外】
これ、悩ましくないですか…。
なかなかそんなこと経験した人も多くないかもしれないですが;;
うちの場合、家で先生の否定的なことはできる限り言わないということは基本的に徹底していました。
そして基本的にこれは親として必要な態度だと今も思っています。
基本的には。
基本的には。(しつこい)
でもね、これ守っちゃいけない時もあると思うんですよ。
そうじゃないと親子の信頼関係にヒビが入るということはあると思いますし、子供に無駄な負担を強いてしまうこともあると思ったんです。
三年生の頃
うちは3年次、4年次とちょっと常識外の先生が続いていまして、本当にこれは悩んだんですね。
息子の3年生のときの担任が変な人だったハナシ②~心の病気!?
担任の言動がおかしい場合、子供が「これおかしくない?」と言ったことに同意するかどうか…。
担任の言動が度を越していてそれを上に報告することになった場合、それを子供に言うかどうか…。
3年生のときはそもそもまだ息子に担任の方針を疑う発想がなかったので、息子から「これおかしくない?」と言ってくることはありませんでした。
でも聞いていてあまりにもひどいとき(息子の友達を「心の病気」と言ったこと)には、「それは少し違うと思う」ということは言っていました。
「それが常識」と思ってしまっても困ると思ったんで…。
そして、学校側に「次年度は同じ担任にしないでくれ」とお願いに行ったことは息子には言いませんでした。
で、学年が変わって担任と関わることがなくなってから少しずつ「あのときのあれはちょっと違ったよね、おかしいよね」という話をしていきました。
で、4年生…
息子から○○はおかしいんじゃないかという話が出ててくるようになりました。
成長ですね。
でも状況を俯瞰して見ることはやっぱり難しく、
こういうことにもなります。
最初は同意しつつもできるかぎり「先生もまだ若いし、手が回らないのかも、気づいてないのかも」というフォローも入れていたんが…。
でもそういうレベルじゃなかった。
この担任の言うことやることをマネされたら絶対に困る。
で、おかしいことはおかしい、理不尽なことははっきりそれは理不尽だ、と言うようにしていきました。
人権侵害レベルの話だったんで。
さらに担任と学年主任との三者面談や、生徒指導と教頭との三者面談などに行くのも放課後でしたから、息子を家に置いて私一人で出ることになります。
そうなると、子供に何をしに行くのか言わないわけにはいかないんですよね。
特に息子が精神的に不安定な時期に夕方一人にすることになりますし、私がどういうスタンスで、誰となんのために話に行くのかは息子に伝えてから行っていました。
これに関してはほんとその子にも状況にもよると思うのですが、少なくともうちは、安心感というか心強さにつながっていてくれたみたいです。
ただ、学校で「先生に文句言ってやったんだぜ」みたいな、そういう態度、言動をとることがないよう、それだけはしっかり言い聞かせました。
とは言っていましたが、でも心情としてわかるじゃないですか…。
理不尽にあって感情が高ぶったときに、ポロっと言いたくなってしまう気持ち。
信じてないとかそういうんじゃなくて、人間ってけっこうそういうモノじゃないですか。
だからリスクも大きいと思っています。
「子供は人質」は結局その通りだと思う
イヤな言い方ですが、結局はそれなんですよね…。
学校側に言うことで子供の立場が悪くなったり、子供が自ら立場を悪くしたりして、担任や先生に子供が理不尽な扱いを受けるのではないか…
親が一番心配なのはそれなんです。
基本的には、なにかあったとしてもそれが常識の範囲内(?)ならば、子供が担任へ不信感を抱いていないほうが、子供も先生も両方幸せでいられます。
そのためには親も不信感が大きくならないうちに担任なり学校側と話すというのも大事だと思います。
子供のほうもヘンに先生に構えてしまうと修復が難しいですし、子供の認識の方が間違っていることも(多々)あります。
不信感から不用意な態度をとって、無駄に嫌な思いをすることもあるでしょう。
あんまりいないと思いたいですが、クレームが入るとその子だけにネチネチ嫌味をいう先生というのもいましたし…
そういう意味でも多くの場合、担任に対する不信感や疑問(ほんのちょっとしたことでも)を子供の前で出すのはタブーだなと思うんです。
これは子供のために。
ただ子供の心を守らなきゃいけないわけですよ
ときに教室という密室での理不尽は一般社会の常識をこえていることがあります。
大人なら逃げ出すこともできますが、子供はそうはいかないし、逃げられない檻の中の、教師は最高権力者なわけで…。
そういう存在から与えられる理不尽ってきっついですよ…。
それに今回、クラスの他の子に対する愚痴から、担任の理不尽が見えてきたことが何度かありました。
子供は原因は他の子だと思っていることも、聞いているとそれは元をただせば先生の対処がおかしいからだったってことはけっこうある気がしてます。(もちろんそれだけじゃないですが)
なので、子供が学校の不満を口走るときにはさえぎらずに徹底して聞くというのも大事なのかなと。
そして必要な時はちゃんと同意する。
「君はそんな扱いを受けてもいい人間じゃないよね」ってメッセージをちゃんと伝える。
「でも先生はこう思ったんじゃない?」「その子はこうだったんじゃない?」みたいなことは落ち着いたあとで必要なら言うんで十分なんですよね…。(これはかなり反省)
そういうことが子供の心を守ることになるんだなって今回すごく思いました。
親の持っている学校への不信感を子供に伝えるときは?
子供の不信感を受け止めることと、親が学校に対して持っている不信感を子供に伝えることはまた少し違うと思っています。
少なくとも垂れ流しにしちゃダメなやつだとは思います。
でも、伝えるべき時もあるんじゃないかとも思っています。
・そのことによって他の子に加害をしてしまいそうなとき
・それを子供が不安に思っていて、学校にクレームを入れると決めたとき
他の子に加害(悪口や仲間はずれ等も含)をしそうなときは、子供がその理不尽に気が付いていなくてもはっきり言う必要があると思います。
教師の理不尽からクラスの子に不満を持っている場合とかですね。
そのときは不満を向ける相手はそっちじゃない、ということをはっきり言っちゃっていいと思うんですよね。
そして、子供がストレスや不安を抱えていて、それを解決すべく動くときは子供に了解をとる必要もあるし、ちゃんと親がどう思っていてどう動くかということは伝えるべきなんじゃないかと。
えてして子供の持っている不満と、親が感じているものが違ったりすることもあるんですよね。
子供が学校にクレームを入れることに同意しても、子供の思ってもみない方向に話がいってしまうということもありえるわけで、そこはクレーム入れる前にしっかり話し合うのがいいのかなと思っています。
先生おかしいと思う→そのことについてちゃんと先生と話し合ってくるよ
→もう安心だ(と思う)よ、
という姿勢を見せられるならば、しっかり話して聞かせるのもアリなんじゃないでしょうか。
うちはそれで、かなり安心感を持ってくれていたようです。
……まあ、結局本当に、子供のタイプによるとは思うんですけどね…^^;;。
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