息子のクラスで独自の経済圏が発展してる件
5年生になった息子。
最近家庭科の授業が始まりました。
今やっているのはフェルトを縫って小物を作るというものなんですが、装飾品(ビーズやスパンコール等)は家庭から好きなものを持ってきていいことになっています。
それぞれ持ってきたり交換したりしながら工夫して作っているのですが、息子と友達数人がこれにドはまり。
休み時時間も男子で集まって裁縫をしているのだそうです。
女の子はビーズやスパンコールを集めるのにハマっていて、クラスで男女ごちゃまぜで物々交換のようなことをしていたようなんですね。
だけど等価交換できるものばかりじゃない。
そこで登場してくるのが通貨。
彼らの場合は「おりがみ」がその代わりになっているようです。
変わった形のビーズやスパンコール、フェルトなどもそれぞれが自分で値段をつけて、おりがみを介してやりとりしているようです。
でも、もう5年生にもなると男の子はとくに、おりがみとかわざわざ買わないんですよね。
持ってない子も多い。
ビーズやスパンコールなんてもっと持ってない。
で、通貨を都合できない子がいる。
すごいなと思ったのは、それをどうするかっていう問題に「自分で作れるものを売る」ということを考え出したところなんですよ。
この子が作ったのは「ストローのエビ」。
ストローに切り込みを入れて作るんですが、これがなかなかリアルでウケた。
これ、いろんなことに応用できそうですよねw
規制が多くて娯楽の少ない学校だからこそ、ちょっとした工夫でウケるのも面白いです。
このほかにも自分で考えたコントの台本とかクイズ本、オリジナルのマンガやストーリーなんかで稼いでる(?)子もいるようで。
買う方も実用性とかじゃないんですよね。
「おもしろい!」と思ったらそれにおりがみを払う。
クラウドファンディングとかnoteみたい!
自分が資源を持っていなくても自分の持っているものや能力で工夫してヒット作を出せば通貨が手に入る。
いや、ヒット出さなくてもだれか一人でもほしいって子がいればそれなりに経済が回るわけで。
また通貨のおりがみ自体に価値があるわけじゃないのもおもしろい。
彼らは別におりがみがほしいわけじゃないんですよ。
でも「おりがみ×枚で交換」というルール(信用)があるから、おりがみ通貨が機能するという…まさに今の貨幣と同じ感覚!
だからなのか、おりがみを持っていることよりクリエイトできることのほうが価値があるという感じ。
いやいや、ほんとにおもしろいことやってるなーと思って見てます^^
通貨の供給も意外とバランスを保っていて、まるで社会の縮図のようです。
また、各自がモノに対してそれなりに価値の基準を持ってるので
交渉とちゃんとNOと言う練習にもなるw
ジャイアンタイプの子も通貨を介すると案外ちゃんと引き下がるんですね^^;
こういうこと、実地で経験できるなんてなかなかない遊びだと思うんですよね。
大人になってからやろうとすると失敗した時のリスクが大きいですし。
賛否ありそうですが、私はたくましく商魂鍛えてほしいなと思ってます。
学用品をやりとりしたり労働力や宿題代行みたいなことを考え出す子がいると問題起きそうだけど^^;
そのうちそういうことで禁止なっちゃうかもしれないけど、できれば続けてほしいなあ。
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